1/ 2
http://www.jcr.co.jp
15- D- 0367 201 5 年 8 月 1 3 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
西日本旅客鉄道株式会社
(証券コード:9021)【据置】
長期発行体格付 AA+p
格付の見通し 安定的
■ 格付事由
(1) 国内 2 位の鉄道ネットワークを有する旅客鉄道会社。事業エリアは近畿圏を中心に西日本を広く網羅して
いる。九州新幹線との相互直通運転および北陸新幹線開業などにより、観光旅客輸送の強化が進んでいる。
(2) 山陽新幹線および近畿圏を中心とする充実した在来線ネットワークを背景に、比較的安定した旅客輸送量
を維持している。北陸新幹線については、新規観光ルートの開拓などによる旅行商品の拡充がポイントで
ある。大阪駅に隣接する J R 大阪三越伊勢丹の不振が続いていたが、百貨店売り場を大幅に縮小し専門店
中心の「L UC UA 1100(ルクアイーレ)」として 15年 4月にグランドオープンした。人気テナントの誘致
にも成功しており、当面現状の高い集客力を確保しうると考えている。高水準の安全投資に加えて不動産
購入など成長投資が続く見込みだが、概ね営業キャッシュフローの範囲内と考えられ、引き続き現状の良
好な財務は維持できるものと判断している。以上より格付は据え置き、見通しは安定的とした。
(3) 16/ 3 期は営業収益 1 兆 4, 115 億円(前期比 4. 5%増)、営業利益 1, 620 億円(同 15. 9%増)と見込まれてい
る。運輸業の堅調な推移に加え、「 L UC UA 」および「 L UC UA 1100」の高い集客などを織り込んでいる。
設備投資は 2, 310 億円(同53 億円増)と2 年連続で 2, 200 億円を超える見込みであり、維持更新投資に
加えて高水準の成長投資が計画されているが、高いキャッシュフロー創出力を背景に有利子負債/ E BIT DA
倍率 3 倍台前半は維持できると考えられる。
(4) 18/ 3 期を最終年度とする現中期経営計画では、計画開始後の業績好調を受けて営業収益 1 兆 4, 230 億円、
E BIT DA 3, 255 億円など目標を上方修正した(従来の目標は営業収益 1 兆 3, 060 億円、E BIT DA 2, 925 億円な
ど)。同時に 14/ 3 期∼18/ 3 期設備投資累計も 9, 200 億円から 9, 600 億円に増額した。梅田地区の商業集積
の高まりやエリア間競合の激化などの影響が見られる中で、計画達成に向けて不動産業および流通業の収
支改善がさらに進むかどうかを確認していく。
(担当)上村 暁生・加藤 直樹
■ 格付対象
発行体:西日本旅客鉄道株式会社
【据置】
対象 格付 見通し
2/ 2
http://www.jcr.co.jp
格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2015 年 8 月 10 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:島田 卓郎
主任格付アナリスト:上村 暁生
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類
と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本 件信 用格付 の付 与に かかる方 法の 概要は 、 J C R のホ ームペ ージ (http: / / www. jcr. co. jp) の「 格付方 針等 」に 、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「鉄道」(2011 年 7 月 13 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 西日本旅客鉄道株式会社
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. 非依頼格付について:
本件信用格付は格付関係者からの依頼に基づかない信用格付である。国に対する信用格付である場合を除き、依
頼に基づく格付と区別するため格付記号の後に「p」を表示している。格付関係者からは、信用評価に重要な影響を及
ぼす非公表情報を入手している。
10.J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。
■ 本件に関するお問い合わせ先